フライパンで天ぷらは作れないの?
天ぷらは、多くの人が深さのある大きな専用のお鍋を使っていますが、実は家庭にあるフライパンでも簡単に天ぷらを作ることは可能です。
また、フライパンは底の面積が広いため、油の量も天ぷら鍋で作るより大幅に削減できます。
特に天ぷらに使った油を繰り返し使うことに抵抗があるという方は、天ぷら鍋よりもフライパンを使って油の量を抑えてあげると良いでしょう。
油はどうしても酸化をしてしまうため、フライパンで毎回新しい油を使って天ぷらを作ってしまう方が、手間もかからずその分美味しく仕上がります。
これからは、フライパンで作る天ぷらのやり方と注意点について詳しく紹介していきます。
フライパンで作る美味しい天ぷらのやり方とは?
いんちき天ぷら。フライパンですぐできる。(*´∇`*) pic.twitter.com/N27U801say
— 社会的距離を保ち、こまめに手を洗う社長 (@rafcocc) August 21, 2016
まず、フライパンで天ぷらを作る場合は、以下のいくつかのポイントを参考にしながら作っていきましょう。
油の量は具材によって調節する
フライパンで天ぷらを作る動画
天ぷらを揚げるときに使用する油の量は、鍋よりも節約することが出来ますが、かき揚のように厚みのある天ぷらを作る場合には、もちろんそれなりの油の量を使う必要があります。
よって、フライパンで天ぷらを作る際には、食材の厚みに対して5割~6割浸かる程度まで入れるようにしておくことをおすすめします。
ただ、油の高さは具材を投入するにつれて出てくるので、そこまで最初から多めに入れる必要はないでしょう。
まずは大葉やさつまいもなどの薄いものから揚げていき、最後に厚みのある具材を投入すると油の量も調節しやすいです。
油を投入したらまずは中火~強火で加熱する
フライパンに適量の油を注いだら、まずは強火でフライパンを加熱しましょう。
ただし、フライパンは厚さが薄いこともあるため、厚さによっては中火にしないと油が跳ねてしまうことがあるので注意が必要です。
油はねを抑える便利グッズ
また、具材によっても異なりますが、天ぷらをする際の油の温度は、以下の方法で確認することができます。
天ぷらの具材 | 少量の衣を落とした後の状態 | 菜箸を入れた後の状態 |
---|---|---|
大葉、三つ葉、肉類など | 鍋底に沈んで数秒してから浮き上がる | 菜箸の先端から少し泡が出る |
さつまいも、椎茸など | 鍋底まで沈まず中間あたりからすぐに浮き上がる | 菜箸の先端から細かい泡がたくさん出る |
えび、白身魚など | 入れた瞬間に浮き上がってすぐに衣の色が変わる | 油に使っている箇所の全体から大きい泡がたくさん上がる |
このように、油の温度は天ぷらの具材に合わせて調節することが大切ですが、これを参考に揚げていく具材の順序も工夫すると良いでしょう。
片面ずつ揚げていく
フライパンで天ぷらを作る場合は、油跳ねをなくすために少量の油しか使わないため、基本的には片面ずつじっくりと揚げていくのがポイントです。
また、油に入れたばかりに動かそうとしたりすると、せっかくの衣が剥がれてしまうので、最低でも衣が揚がっていない段階では絶対に触らないようにしておきましょう。
そして、片面が揚がりひっくり返したら、中火ほどに火を弱めて、中まで加熱してから最後に強火に戻して仕上げるのがフライパンで美味しい天ぷらを作るコツとなっています。
厚みがあり火が通りにくいサツマイモのような野菜は、レンジであらかじめ温めておくことで、短い時間で中までしっかりと火を通すことができます。
揚がったら油をよく切る
天ぷらが揚がったら、フライパンの上でよく油を切ってからお皿に盛り付けましょう。
たまに油を切らずにそのままフライパンからキッチンペーパーを敷いた器に盛る人がいますが、それだとどうしても衣がベタついてしまいます。
衣をサクサクに仕上げるためにも、器に移す前の段階で油をよく切っておくことが大切です。
フライパンで天ぷらを作る際に注意すべきポイントとは?
フライパンで天ぷらを作ることで、油を節約することができますが、その他にも手軽に炒め物感覚で調理ができるというようなメリットがあります。
ただし、天ぷらはフライパンで作る際にいくつか注意点もあるため、安全に美味しく調理するためにも気をつけておきましょう。
具材を一度に入れ過ぎないようにする
フライパンは、底の面積が広いので、天ぷらをする際にも一度にたくさんの具材をまとめて入れてしまいがちですが、そうすると油の温度が急激に下がるので少しずつ加えることが大切です。
低温の油は天ぷらに大切な衣をベタつかせてしまい、カラっと揚げることができません。
油の温度が上がりやすいので目を離さない
フライパンは、天ぷら専用の鍋と違い熱が油にすぐに伝わりやすいため、くれぐれも目を離さないようにしておきましょう。
また、フライパンは鍋のように深さもないので、油が発火すると他のものにも引火する恐れがあります。
基本的には、フライパンに関わらず天ぷらのように油を使った調理を行う際には、火加減の調節をこまめに行うことが大切です。
そして、最近ではコンロが自動的に高温になると消えるシステムになっているものも多いのですが、天ぷらの最中に火が消えてしまうと、これはこれで反対に天ぷらの仕上がりが悪くなってしまうので、注意しておきましょう。
天ぷらに使うのにおすすめのフライパンの特徴とは?
天ぷらをフライパンで作る場合には、なるべく以下の条件が揃ったフライパンで行いましょう。
深型のフライパン
浅いフライパンで天ぷらを行うとどうしても油跳ねがしやすく、キッチン・コンロ周りが汚れやすくなってしまうので、天ぷらを作る場合はなるべく深めのフライパンを選ぶことが大切です。
深型のフライパンであれば油跳ねによる火傷や引火なども予防することができます。
鉄やステンレス製のフライパンを選ぶ
最近では、ほとんどの家庭でフッ素・テフロン加工のされたフライパンを使われているかと思いますが、それらのように表面がコーティングされたフライパンは、長時間熱していると傷みやすいのが特徴です。
よって、なるべくは鉄製やステンレス製のコーティングがされていないフライパンを選ぶようにすると良いでしょう。
もちろん、コーティングされている一般的なフライパンでも、十分天ぷらを作ることができますが、なるべくは繰り返し同じフライパンを使わず、家庭にあるフライパンをローテーションして天ぷらに使っていきましょう。
フライパンはふにゃふにゃになった天ぷらも復活させる!?
揚げてからある程度時間のたった天ぷらは、どうしても衣がふにゃふにゃになり、食べても脂っこいですよね。
特にスーパーで売られている天ぷらは、ふにゃふにゃになっているから抵抗があるという人もいるかもしれませんが、そんな時間のたった天ぷらは、フライパンで焼くことでカラっとした衣に復活させることができます。
手順は以下のようにとても簡単なので、せっかくの天ぷらを美味しく食べるためにも試してみると良いでしょう。
- 油を敷かずにフライパンを中火~やや強火にかけ、天ぷらを入れる
- 衣の中の油が出てきたら、そのままひっくり返して再び加熱する
これだけでカラっと揚げたての天ぷらに復活するので、天ぷらをした次の日にそばやうどんに乗せて活用する場合にも、上記の方法を是非試してみて下さいね。
「フライパンでできる昭和天ぷら粉」を使えばより簡単に天ぷらが完成!
これまでフライパンで天ぷらを作る場合のポイントをいくつか紹介しましたが、最近ではフライパンを使う人も増えているため、それに合った商品もさまざまなメーカーから販売されています。
その中でもおすすめしたいのが、「フライパンでできる昭和天ぷら粉」です。
フライパンでできる昭和天ぷら粉は、卵や冷水を使う必要もなく、油もフライパンに2cm程度の量だけで揚げることができます。
また、1袋は3~4人分と1回で使いきれるサイズになっているので、面倒な軽量もする必要がないのです。
そして何よりも原産国は日本なので、安心して調理に活用できます。
卵を使わずササッと手軽にフライパンで天ぷらを作りたいという方は、卵なしでもカラっと揚がる「フライパンでできる昭和天ぷら粉」を活用してみることをおすすめします。
値段も最安値で1個55円(税込)から販売されているので、気軽に試すことができますよ。
まとめ
天ぷらは、自宅で作るのが大変なイメージがありますが、現在ではフライパンを使って作るのが新常識になりつつあります。
フライパンを使うことで、後始末も楽になり、何よりも油の量を減らすことができるので、お金を節約することができますね。
天ぷらを作るなら、天ぷら鍋が必要!という先入観を捨て、天ぷら鍋はいらない!無くても作れる、ことを知ってください。
天ぷらを手軽に簡単に作りたいという方は、環境にも優しいフライパンによる天ぷら作りをまずは一度試してみてはいかがでしょうか。
フライパンで天ぷらを揚げるへのよくある質問
- フライパンで使用する油の量は?
- 揚げる材料の5割りほどが浸かる量を使いましょう。
揚げる材料が少ない場合は、小さいサイズのフライパンを使用することで使用する油の量を減らすことができます。参考:「フライパンで天ぷらを揚げる」
- 揚げる温度はどれくらいでしょうか。
- 揚げる具材によりおすすめの温度は違います。
大葉・三つ葉・肉類は菜箸の先端から少し気泡が出る150度あたり。
さつまいも・しいたけは菜箸の先端から細かい泡がたくさん出る160~170度。
えび・白身魚は、菜箸全体から気泡がブワっと出てくる170~180度。