フライパンだけでパスタができる!?
パスタを家で作る時には、大きめの鍋にお湯を沸かして、パスタをゆでている人が多いのではないでしょうか?では、フライパン一つでパスタを作ることができるって知っていましたか?
ソースと絡めるときには、フライパンを使いますが、鍋は使わずフライパンだけで大丈夫ってどういうこと?と思ってしまいますよね。今までの常識を覆し、フライパン一つでパスタを作ってみませんか?方法をご紹介します。
フライパン一つでパスタを作るとは?
パスタを別ゆでせずに、具材、スープ、パスタを一緒にゆでながら調理するという、簡単時短のパスタです。「ワンポットパスタ」とも呼ばれています。
- ソースとパスタを一緒にゆでることで、自然なとろみがつき、濃厚な味わいになる。
- フライパン一つで出来るので、手順が簡単で分かりやすい。
- 具材の味がパスタに染み込みやすくなるので、美味しく出来上がる。
- 時短になり、洗い物も減り、光熱費の節約にもなる。
上記のようなメリットがあります。忙しい主婦や一人暮らしの人にもおすすめの作り方なのです。
逆にデメリットは、水加減が難しく、麺が柔らかくなりすぎてしまうことがあります。また、作り終わった後のフライパンの汚れがしつこい場合があるようです。
パスタ作りに適したフライパンとは?
大きさや形は?
作る人数分によって、大きさを変えると良いでしょう。1人分なら20cm、2人前なら24cm、3~4人前だと26cmくらいのものにすると作りやすいと思います。形は少し深めの方が、ソースや具材を混ぜる時にも便利で使いやすいと思います。
素材は?
アルミのフライパンは細かい火加減もでき、熱伝導率が良いので、短時間でパスタを作りたい時にとても便利です。また、パスタソースと絡める時など、フライパンをゆする時には軽いので、調理しやすいと思います。
色もアルミフライパンは銀色なので、パスタやソースの量やバランスが分かりやすいところも便利なところです。
しかし、高熱や強いアルカリに弱い性質がありますので、強火には向きません。アルミフライパンもコーティングをしてあり焦げ付きにくくなっているものもありますが、中には具材やパスタがひっついたり、焦げ付きやすくなったりするものもありますので、気を付けましょう。
フライパン一つでできるおすすめパスタレシピとは?
トマトソースパスタ
(材料:2人分)
- オリーブオイル 大さじ1
- パスタ 200g
- ベーコン 2枚(約40g)
- 好きな野菜(なす、玉ねぎ、にんじん、ピーマンなど)
- にんにく 1かけ
- トマト缶(ホールでもカットでも) 1缶
- 水 (トマト缶+水=800ccになるように調整)
- 塩 ひとつまみ
- コンソメの素 1個(顆粒は小さじ2)
- ケチャップ、塩コショウ お好みで
(作り方)
- フライパンにオリーブオイルを入れて、みじん切りにしたにんにくを香りが出るまで炒める。ベーコンや野菜を加えて軽く炒める
- トマト缶、水、塩、コンソメの素を入れて煮立たせる。
- 沸騰したら半分に折ったパスタを入れて、麺がくっつかないように混ぜながら1分中火で加熱する。
- 火を止めてふたをし、袋に表記のゆで時間から1分間マイナスした時間放置する。
- ふたをとって、麺をほぐし、火をつけて強火で残った水分を飛ばす。
- ケチャップや塩コショウで味を調えてできあがり。
パスタの定番、トマトソースパスタも簡単にできてしまいます。パスタの固さの調節は放置時間で調節できます。また、水分を飛ばし過ぎず、スープパスタにしても良いでしょう。
簡単カルボナーラ
(材料 2人分)
- バター 適量(6gくらい)
- にんにく(チューブでも可) 少々
- ベーコン 2枚
- 玉ねぎ 1/2個
- 水 600cc
- 塩 ひとつまみ
- パスタ 200g
- 牛乳 100cc
- コンソメの素 小さじ2
- お好みのチーズ(とろけるチーズ、スライスチーズなど) 60g
- 塩コショウ 少々
- 卵 2個
(作り方)
- ベーコンは細切り、玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。
- フライパンにバターを入れて、にんにくを炒め、香りがでたら、ベーコン、玉ねぎも軽く炒める。
- 水、塩を加えて沸騰させ、半分に折ったパスタを入れる。麺がくっつかないように、混ぜながら中火で1分加熱する
- 火を止めて、ふたをして、袋に表記されているゆで時間からマイナス1分間の時間を放置する。
- ふたをとり麺をほぐしてから、火をつけ、水分を強火で飛ばす。汁気が少なくなってきたら、牛乳、コンソメの素、チーズを入れてまた水分を飛ばす。
- 塩コショウで味を調え、火を止める。
- ほぐした卵を入れて、手早くかき混ぜてお皿に盛ってできあがり。
難しいイメージのカルボナーラ。しかし、全卵、牛乳使用、生クリーム無でも濃厚で、しかも簡単にカルボナーラが食べられます。最後の工程で手早く卵を混ぜないと、固まってしまうので、素早く仕上げるようにしましょう。
ボンゴレ
(材料 2人分)
- あさり(殻付き、砂出し済み) 300g
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1かけ
- 鷹の爪(お好みで) 1~2本
- パスタ 200g
- 水 700cc
- コンソメの素 1個(顆粒大さじ1)
- バター、ブラックペッパー、乾燥バジル お好みで
(作り方)
- あさりは砂出しをしてきれいに洗っておく。
- フライパンにオリーブオイルをいれて、みじん切りにしたにんにくを炒める。この時に、お好みで鷹の爪も炒める。
- にんにくから香りがでたら、あさりをいれて、酒を回し入れて、蒸し焼きにする。口が開いたら1~2分おいて、一度火を止める。
- お皿にあさりをとりだして、フライパンに水を加えて沸騰させる。あさりから出た汁はできるだけフライパンに残すようにする。
- 沸騰したら、コンソメの素と半分に折ったパスタをいれて、中火にして麺がくっつかないように混ぜながら、1分加熱する。
- 火を止めてふたをして、袋に表記されたゆで時間からマイナス1分間した時間を放置する。
- ふたをとり、麺をほぐしたら、火をつけて水分を飛ばす。
- お皿に取り出していたあさりを戻し、混ぜたらできあがり。お好みで、バター、黒コショウ、乾燥バジルなどをかける。
シンプルなボンゴレもフライパン一つで、あさりの旨みが詰まった美味しいパスタになります。スープを多めに残すと、スープパスタでいただけます。
フライパンで高級パスタができる?
普通のパスタと高級パスタの違いとは?
普通のパスタの表面はツルツルしているのに比べて、高級なパスタは、表面がザラザラに仕上がり、表面積が増えることで、ソースとの絡みが良い状態になっているそうなのです。これは、パスタを成型するときの道具の差によって生まれているようです。
フライパンで高級パスタを作る方法とは?
フライパンで蒸すことで、パスタの表面がベトベトした感じになって、ソースが絡みやすく、高級パスタのようになるのです。
(材料)
- パスタ 100g
- 水 400cc
(作り方)
- フライパンに400ccの水を沸騰させ、半分に折ったパスタを入れる。強火のままふたをする。
- 泡がふたの隙間から出てきたら、中火にして袋に書かれているゆで時間になるまで火にかければ完成。
加熱している間に水がなくなると焦げてしまいます。水がなくなりそうになったら、少しずつ熱湯を足します。また、ゆで時間までゆでて、水が残っている場合は、弱火か余熱でパスタ表面の水分を飛ばします。
普通にゆでると、でんぷんが水の中に流れ出てしまうので、表面のザラザラ感は少なくなります。蒸すと、でんぷんが流れても、最終的にはパスタの表面に戻ってくるので、高級パスタの表面のザラザラ感を再現できるのです。
また、このゆで方には塩は必要ありません。入れても塩味に偏りができてしまいます。ソースで味付けを調節すると良いでしょう。フライパン一つでできるパスタメニューではないですが、市販のソースを絡めるだけの時などには、おすすめです。
フライパンで簡単美味しくパスタを作ろう
大きめの鍋で別ゆでしなくても良いという、フライパン一つでできるパスタは目からうろこですよね。洗い物も減りますし、時間の短縮にもなります。しかも、スープや具材の味が染みこんで、美味しくできるなんて、嬉しいですよね。
また、フライパンでパスタを蒸すことで、高級パスタのようにもできるなんて、フライパン大活躍です。女性も子供も大好きなパスタを、フライパンで簡単に美味しくいただいてしまいましょう。