料理でいつも焦げてしまう…
フライパンで料理をするときに、焦げないように注意をしても焦げてしまうこことはありませんか?
また、中には油をひいても表面だけ焦げ付いてしまうケースがあり、料理を焦がさないようにするためには調理法やフライパンの使い方も見直しておくことが大切です。
料理が焦げる原因は、さまざまなものが考えられますので、今後料理を焦げつかないようにするためにも調理のコツをここで知っておきましょう。
料理を焦げないようにするためのコツとポイント
それではさっそく、料理を焦げないようにするためのコツを紹介します。
空焚きをしない
空焚きをするとフライパンの種類によっては、熱伝導が良くないため、料理が焦げ付く原因になります。
そのため、料理を焦げないようにするためには、空焚きをせずにすぐに調理を開始するようにしておきましょう。
特にIH対応のフライパンは、熱伝導率を良くするために層自体が薄くなっているため、先に油を温めて空焚きをするという工程は、ほとんどの場合必要ありません。
また、ほとんどの人が家庭で使用しているテフロン・フッ素加工のフライパンは、空焚きが一番の消耗する原因ですので、せっかくのフライパンを傷ませてしまわないためにも空焚きはしないようにしておくことが重要です。
油はフライパンにまんべんなく引く
現在では、多くのフライパンにフッ素加工がされており、料理が焦げないようになっています。
しかし、フッ素加工だから油を使用しなくて良いと思っている人もいますが、フッ素加工が剥がれてくると焦げつきやすくなるので注意しておきましょう。
また、鉄フライパンの場合は、フライパンに油を馴染ませる必要があるので、毎回料理するときには、油をフライパンに馴染ませるようにしておくことが大切です。
特に女性の多くは、少しでもヘルシーに調理するために、油を少なめにして調理しようとしまいがちですが、油は料理をする食材に効率良く熱を伝えるための重要な役割を果たしています。
よって、ヘルシーな料理を作りたい場合には、油を引かないようにするのではなく、サラダ油よりもヘルシーなオリーブオイルやエゴマ油などに変えて調理することをおすすめします。
火力に注意する
料理が焦げる原因に大きく関係しているのが調理中の火加減です。
料理時間を短縮するために、強火で炒める人もいるかと思いますが、焦げないようにするためには、弱火でじっくり料理することが大切です。
また、素材に火が通っているか心配で強火にしてしまうというも、強火は逆に表面が焦げてしまい中まで火が通らなくなってしまう原因のひとつになりますので、火加減よりもフライパンで加熱していく順番を工夫して調理をしてあげると良いでしょう。
そして、料理を始めてから「調味料が足りない!」、「あの野菜を切り忘れていた!」なんてことになると、その間に食材が焦げてしまいます。
特にチャーハンや野菜炒めなどの強火で調理しないといけないものは、手早く調理することが焦げないためにも、美味しく調理するためにも重要なポイントになりますので、料理をする前には下準備をしっかりと済ませておきましょう。
味付けは最後に行う
料理では味付けを行うかと思いますが、料理の最初の段階で調味料を入れてしまうとフライパンの表面が焦げやすくなり、綺麗に仕上げるのが難しくなってしまいます。
特に塩や醤油を先に入れてしまうと、長い加熱時間によって味がしょっぱくなってしまうので、美味しく仕上げるためにも味付けは料理が終わる際の仕上げの段階で行いましょう。
基本的に塩気のあるものは、粒子がその分細かくなっているため、砂糖のように甘さがあるものより、早く素材に染み込んでしまうのです。
日本では「さしすせそ」の砂糖、塩、酢、醤油、味噌という調味料を示す言葉もありますが、これは調味料を入れる順番の基本でもあるので、焦げないようにこれを参考にして味付けをするのがおすすめです。
菜箸ではなくヘラを使って混ぜる
料理は、菜箸を使用することが多いと思いますが、菜箸で混ぜるとフライパンを傷つけるだけでなく、きちんと食材が混ざらなくなってしまうことがあります。
特に炒め物をする際には、菜箸で混ぜると一部の食材が加熱され過ぎて焦げてしまうことがあるため、焦げないように面積の広いヘラを使って調理すると良いでしょう。
また、ヘラを使って混ぜた方が、均等に味付けをしやすくなり、フライパンの寿命も長持ちさせることができます。
火加減はガスコンロによって違う!?焦げないのはIH?それともガス?
料理本や調理方法を紹介するテレビ番組では、「火加減は弱火にしましょう」などと言われますが、皆さんは弱火・中火・強火の区別をどうつけているでしょうか。
火加減は実際のところ、ガスコンロはメーカーや種類によって変わってくるのです。
よって、料理が焦げやすいという方は、弱火にしているつもりでも火力が強過ぎている場合があるので、それぞれの火力の目安のつけ方を知っておきましょう。
とろ火・蛍火 | やっと火がつく状態(可能な限り火を弱くする) |
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弱火 | 鍋底と炎が完全に離れて隙間がある状態 |
中火 | 鍋底に炎の先端がギリギリついている状態 |
強火 | 鍋底一面に火が広がってついている状態 |
これが火加減の目安になりますので、焦げないように各家庭のガスコンロに合わせて火の強さは調節することが重要です。
IH調理とガス調理はどちらの方が料理は焦げやすいの?
現在では、火を使わず電気で加熱を行うIHが主流化しています。
しかし、IHは火を使う通常のガスコンロと比べると、焦げやすいというデメリットがあるのです。
そもそもIHは、磁力を使って直接食材を加熱するため、効率は良いものの真ん中だけ火が強くなったりと、全体に熱を伝えにくい特徴があります。
よって、上記でも軽く説明しましたが、IHに対応しているフライパンや鍋は層自体が薄く、焦げ付きやすくなっているのです。
また、IHはガスよりもフライ返しがしにくいこともあるため、その点から考えても料理が焦げやすくなっています。
IHでも焦げないおすすめのフライパン・鍋の見分け方とは?
IHをガスに変えるのは、工事費用を考えても簡単なことではありません。
よって、IHでどうしても料理が焦げてしまうという場合は、ステンレスの間にアルミを挟んで作られている多層鍋を選ぶと、熱伝導率も高く、焦げ付きにくくなるのでおすすめです。
特に底が水玉模様になっている安めのフライパンや鍋は、熱伝導率が悪く、加熱にもムラが出てきてしまいます。
その一方で、製品安全協会が推薦している「SGマーク」というマークがついているフライパンや鍋は変形しにくい特徴があり、他の商品よりも丈夫で長持ちしやすいため、料理が焦げないようにするためにも、それを基準に選ぶのが良いでしょう。
焦げやすい野菜炒めを焦げないようにする調理法とは?
野菜炒めをするとどうしても焦げてしまうという悩みをもっている人は、意外と多く、その原因は火力が強過ぎるだけではありません。
野菜を入れる順番を工夫する
まず、火力に注意しているのに野菜炒めで焦げてしまうという方は、野菜を加熱する順番を見直してみましょう。
野菜を入れる順番は、硬いものや分厚いものから入れるようにするのが、焦げないようにするための基本です。
よって、野菜炒めを作る場合は、ジャガイモや人参などの固いものからフライパンに投入し、最後にもやしやキャベツなどの柔らかめの野菜を入れるようにしましょう。
そうすることで、もやしやキャベツのシャキシャキ感が残った美味しい野菜炒めを作ることができます。
短時間でも空焚きする場合は油を敷いておく
また、最初にフライパンを熱してから野菜炒めを作る場合は、焦げないようにするために、大さじ一杯の油を入れて、フライパン全体に油を馴染ませておくことが重要です。
火加減を野菜の種類によって調節する
そして、火加減は固めの野菜を炒める場合のみ中火にしておき、最後の柔らかめの野菜を入れるときは弱火で仕上げるのが美味しい野菜炒めを作るポイントです。
料理は「焼く」・「揚げる」より「煮る」・「蒸す」の方が焦げない
主婦の方であれば、ちょっと目を離した隙に料理を焦がしてしまったなんてことが一度はあるかと思います。
しかし、「育児や家事に追われてそこまで料理に集中できない!」という場合もありますし、毎日の料理をたまには手抜きしたいと思うことだってありますよね。
そんな方は、焼いたり揚げたりする料理よりも、煮たり蒸したりする水分が多くて焦げにくい料理をするのがおすすめです。
食材は水につけて調理する限り、100度までしか温度は上がらないため、焦げる心配はありません。
ただし圧力鍋で調理する場合は、水を加えても100度を超えて焦げる場合があるので、注意しておきましょう。
焦げない料理をするためにはフライパン・鍋を見直そう!
これまでは、料理で焦げないようにするためのコツを解説してきましたが、傷んだフライパンや鍋を使用している場合は、どれだけ焦げないように努力しても限界がきてしまいます。
よって、さまざまな対策をしても料理が焦げるときは、現在使っているフライパンや鍋を見直してみましょう。
買い換えの時期が過ぎていないかチェックする
フライパンや鍋は、種類によって長く使用し続けていると焦げやすくなるものがあります。
そのため、定期的にフライパンを買い換えてあげるのも、料理を焦げないようにするための重要なポイントです。
特にフッ素加工のされた安めのフライパンは、フライパンの表面を加工することによって焦げないようになっていますが、約2年使用するとフッ素は完全に剥がれ、焦げ付きやすくなるので買い換えが必要です。
また、使い方や洗い方でフライパに傷ができると、油を敷いても料理が焦げついてしまう場合があるので、より短い期間で新しいものに交換しなければいけません。
料理が焦げないフライパン・鍋の素材を選ぶ
フライパンを定期的に買い換える人であれば、お手入れの手間がかからず価格も安いフッ素加工のされたフライパンがおすすめです。
またその反対に、長く同じフライパンを愛用したい人は、鉄フライパンを使用するのが良いでしょう。
鉄フライパンは、普通のフライパンよりお手入れが大変ですが、使用し続けるとフライパンに油が馴染んでくるため、油を使用せずに炒め物ができるようになります。
さらに、鉄の分厚いフライパンは高温で料理するのにも向いているので、強火でサッと野菜炒めを作るのにも最適です。
焦げないようにフライパンを定期的にお手入れする
料理が焦げないようにするためには、フライパンや鍋のお手入れを定期的にしておくことも重要です。
特に鉄のフライパンが焦げついてしまった際には、すぐにタワシで焦げを落としてお手入れをしておきましょう。
ただし、鉄のフライパンは油を表面に馴染ませる必要があるので、洗う際に洗剤を使用するのはNGです。
それでも料理が焦げる場合は、フライパンに油を入れて事前に火をかけ、全体に油を馴染ませるようにすると良いでしょう。
また、フッ素加工のされたフライパンは、定期的に買い換える必要がありますが、柔らかいスポンジで洗うだけでいいので、お手入れが面倒な人におすすめです。
しかし、フッ素加工のフライパンはその分傷つきやすいため、硬いタワシで洗わないようにして下さい。
フッ素加工のフライパンはいつが買い替え時なの?傷付けない焦げの落とし方は?
フッ素やテフロンで表面がコーティングされているフライパンは、上記の通り、定期的に買い換える必要がありますが、そのタイミングがイマイチ分からないという方も多いのではないでしょうか。
表面のフッ素加工が剥がれた状態で調理をすると、料理が焦げて台無しになってしまうので、買い替えのタイミングを知っておくことが大切です。
フライパンの寿命は、安いフッ素加工のもので約2~3ヶ月程度になりますが、これは使用頻度や洗い方によって異なります。
基本的には、焦げついてきたかなと感じた時が、フッ素加工がされたフライパンの買い替えどきです。
フッ素加工のフライパンの寿命を長くする方法とは?
フッ素加工のフライパンは、料理が焦げないし、安いとはいってもなるべくは長く使いたいですよね。
安いフライパンをより長持ちさせるためには、以下のポイントに注意しておきましょう。
- 強火で長時間熱さない
- 調理直後のフライパンが熱い状態のときは、温度差のある水につけない/お湯で洗う
- 料理で金属の調理器具を使わない
- 固いタワシでゴシゴシ洗わない
- 空焚きをしない
- 調理後の食材を入れたまま放置しない
これらが、安いフッ素加工のフライパンの寿命を長くするポイントですので、料理を焦げないようにするためにも、普段から上記のことには注意して使うことをおすすめします。
フッ素加工のフライパンで料理を焦がしてしまった場合のお手入れ法
買い替えのタイミングに関係なく、単純にフッ素加工のフライパンで料理をしていて、食材が底に焦げついてしまった場合には、ゴシゴシ擦るのではなく、傷つけないように以下の方法を利用しましょう。
水を入れて沸騰させる
フッ素加工のされたフライパンは、元々表面がコーティングされているため、ほとんどの場合は無理に擦らなくても、水を入れて沸騰させるだけで簡単に焦げを落とすことが可能です。
よって、フライパンの表面に食材が焦げついた際には、まずは一番簡単な水を沸騰させる方法を試してみると良いでしょう。
玉ねぎの茶色い皮を煮る
料理で焦げた汚れは、いつも捨てている玉ねぎの皮を使うだけで簡単に落とすことができます。
これはフッ素加工がされていないフライパンや鍋でも利用できる方法なので、鍋底の表面の汚れが気になる場合は、玉ねぎの皮を沸騰したお湯で煮込むのがおすすめです。
玉ねぎの皮を煮込むと、徐々に料理で焦げた部分がふやけて、軽い力で擦っただけでも落ちるようになります。
お酢を焦げた部分にかけて放置する
料理が焦げついてしまったフライパンの表面部分にお酢を染みこませて放置しておくことで、汚れが落ちやすくなります。
焦げやすい食材はフライパンにクッキングシートを敷くのがおすすめ!
フライパンの種類や素材に関わらず、どうしても焦げやすい料理は、フライパン用のクッキングシートやホイルを使って調理するのがおすすめです。
フライパン用のクッキングシートを使えば、焦げやすく失敗してしまいがちな以下の料理も簡単に仕上げることができます。
- 焼き魚
- 焼餅
- ピザ
- 薄焼き玉子
- 焼き餃子
- フレンチトースト
また、フライパン用のホイルを使えば、焦げないだけでなく、フライパンの中で2つの違う料理を分けながら一遍に調理することも可能です。
特に朝の忙しいときやお弁当を作る際には、調理の時短に繋がるので試してみると良いでしょう。
まとめ
上記の通り、焦げないように料理をするためには、火加減や油の敷き方などの基本的なことから注意する必要があります。
多くの人は、これを聞いて「そんなの当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、人間は誰でも慣れがくると、基本的なことをうっかり見失ってしまうものです。
また、料理に集中して焦げないようにしていても、料理をする道具であるフライパンや鍋が傷んでいては、意味がありません。
よって、料理を焦がさないためにも、まずは身近なものから見直し、毎日の料理を楽しく行えるようにしていきましょう!