フライ返しはコツを掴めば誰でも出来る!?
炒め物やホットケーキなどのたくさんの料理で、フライ返しをする機会があるかと思いますが、それがなかなか上手くいかずに悩んでいる人も少なくありません。
プロの料理人は、よく片手で軽々とフライ返しが出来ていますが、実は誰でもコツを掴めば簡単に上手く出来るようになるのです。
フライ返しが上手くいかないと具材がフライパンから飛び散ってキッチンが汚くなってしまうだけでなく、調理時間が長くなってしまうこともありよね。
これからは、誰でも出来るフライ返しが上手に返せる方法について詳しくポイントごとに解説していきます。
フライ返しが上手に返せる方法とは?
プロのイタリアンシェフの方が教える鍋振りのコツの動画。
非常に分かりやすいですし、ホント上手にフライ返し出来ていて憧れますね。2分あたりからの鍋振りが分かりやすいです。
2つの動画を参考にしつつ、フライ返しを上手に返すコツについて紹介します。
フライ返しが上手くいかないという方は、次のコツを意識してみると良いでしょう。
腕に力を集中させ過ぎない
フライ返しは、腕を使って行うものだと思われがちですが、腕に集中して力を加えてしまうと、フライパンから具材が溢れてしまいます。
基本的にフライ返しをするときは、フライパンを持つ手と同じ方の足を前に出して足に重心をかけて行うことが重要です。
例えば、左手でフライ返しをする際には、左足を前に出し、前に重心をかけるのと同時にフライパンを振るというようにすると良いでしょう。
そうすることで安定感もでるので、フライ返しで起こる失敗もなくなります。
フライパンは前に振るのではなく「引く」ことを意識する
フライ返しは、前後に振って行いますが、あくまでも引くことに意識を集中させて行うことが大切です。
前に振るときの力が強すぎると、前に具材や汁が飛び散ってしまい、上手くフライ返しができません。
力配分を分かりやすくすると、前に振る:引く=3:7ぐらいの割合になります。
フライ返しは、少し向こう側に押してから、そのまま手前に半円を描きながら引くのが上手く具材を手前に返すポイントです。
またただフライパンを引くのではなく、手首を返す(上に持ち上げるイメージ)でやるとよりうまくいきますよ。
フライパンに対して量を入れすぎない
いくらフライ返しが上手くても、フライパンに入っている具材の量が多すぎては、失敗してしまいます。
よって、フライ返しをする場合は、どんな料理のときでもフライパンの中のスペースを十分に確保して行うことが大切です。
「材料を向こう側に寄せてから手前に引く」ことを忘れない!
フライ返しは、材料がフライパンの先端に寄っているからこそ、手前に煽ったときに上手く材料を返すことができるので、これは絶対に意識しておくことが大切です。
フライ返しに失敗してしまう人の多くは、材料がフライパンからはみ出るのが怖くて先端に寄せきれていないというミスをおかしてしまいがちでもあるため、注意しておきましょう。文章では伝えきれないので、上で紹介している動画を必ず見てくださいね。
もちろん、上記で説明した通り、材料の量がフライパンに対して多すぎていたり、向こう側に押す力が強すぎたりしてもフライ返しは失敗しやすくなってしまいますが、その一方で材料が向こう側に寄っていなさすぎても上手くフライ返しはできません。
よって、最初は材料がフライパンからはみ出るのが怖くても、力加減を見ながら向こう側に思い切って寄せて、その後すぐに肘を起点にして手前に返していきましょう。
このように、フライ返しは力加減も大切ですが、「押す・向こう側に材料を寄せる」⇒「手前に煽る」までのサイクルのリズムがいかに上手くできるかも上達するのには、とても重要になってくるのです。
フライ返しが上手くなるための練習法がある!?
上記の通り、フライ返しは意識するべきポイントが意外にも多いのが特徴ですが、これらは頭で意識するだけでは上手になることはできません。
そこで、上手なフライ返しを体で覚えるために、時間があるときには以下のいずれかの練習法を試してみると良いでしょう。
これは、プロの料理人さんたちも行っているフライ返しの練習法なので、コツを掴むのにはとてもおすすめです。
炒め物を作るときのフライ返しが上手くなる練習法~生米編~
炒め物をする際に行うフライ返しは、コツを掴まないと具材があちこちに散らばり、キッチンも汚れてしまいます。
そんな悩みを持つ方であれば、生米によるフライ返しの練習法がおすすめです。(生米以外には塩での練習が有名)
生米は、重さが軽く、サラサラとフライパンを滑るため、コツを掴まないと上手くフライ返しが出来ませんが、その分上達するための訓練に最適です。
火はつけずフライパンに生米を2合~3合入れて、上記で紹介したコツを参考に練習してみましょう。
これはプロのフレンチやイタリアン料理のシェフも新人時代に行うフライ返しの練習法です。
オムレツを作るときのフライ返しが上手くなる練習法~濡れ布巾編~
フライ返しが必要となるオムレツですが、オムレツは半熟状態で調理していくので、フライ返しをする料理の中でも特に難易度が高めとなっています。
そんなオムレツを綺麗にフライパンで作るようになるためには、まず濡れた布巾かタオルでフライ返しを練習していきましょう。
その方法は、フライパンに濡れた布巾を敷き、オムレツのように折りたたむ練習をするだけなのですが、あまりにも水分を含んだ重たいものだと、フライ返しが難しくなるのでそこだけは加減して行うことが大切です。
このように、フライ返しは上手く上達するために様々な練習法があり、どちらも自宅ですぐに始められるので試してみる価値はあるかと思います。
もし生米の練習法が難しいという場合は、もう使わなくなったフライパンや100均一のフライパンを使って、大きめの石>砂利>生米>砂というように、粒が大きいものから小さいものへと徐々に難易度を上げながら練習するのもおすすめです。
そうすることで、体がフライ返しのコツを自然と覚え、上達するスピードもその分早くなりますよ。
フライ返しは、慣れれば力はさほど使わず、様々な料理を時短で美味しく作ることが出来るので、苦手だという方はこれを機会に練習してみてはいかがでしょうか。
フライ返しが上手くできるおすすめのフライパンとは?
フライ返しは、フライパンによってもやりやすさが変わってくるので、今回はフライ返しが上手くできるおすすめのフライパンを紹介します。
岩鋳 南部鉄器 フライパン オムレット22cm
岩鋳から販売されているオムレットのフライパンは、オムレツや1人前のオムレツを作るのにはとても使い勝手の良いフライパンなのが特徴です。
オムレツは、フライ返しの中でも難易度の高い料理のひとつになっていますが、岩鋳のオムレットは傾斜がオムレツ用に考えられて作られているだけあってか、とてもスムーズに卵を包むことができます。
また、IHにも対応しているので、オムレツ作りが上手くできないという方は、どの家庭でも使える便利な岩鋳のオムレットを試してみてはいかがでしょうか。
フライ返しのしやすいフライパンは、傾斜が深くなっていて、尚且つ重心のバランスが取りやすいフライパンの方が上手く出来やすいです。
よって、フライ返しに苦戦してしまうという方は、なるべく深型のバランスの取りやすいフライパンを選ぶようにしておきましょう。
また、女性であればフライパンの重量もフライ返しに影響してくるので、軽すぎず重たすぎない丁度良い重さかどうか購入前に確認しておくことが大切です。
まとめ
フライ返しは、練習を積むことで上手に返せるようになりますが、何よりも大切なのは、まずは少量でコツを掴むまで回数をこなしていくことです。
また、フライパンの形や重さによっても上手になるまでのスピードも変わってきますので、それらのポイントを含めつつ地道にフライ返しを習得しておきましょう。
フライ返しは上手くできるようになることで、調理の時短に繋がるだけでなく、具材が均等に加熱されて混ざり合うため、料理の出来もさらに良くなります。
プロの料理人のようなフライ返しを家庭で行い、美味しい料理の調理に役立てていきましょう!