シリコンスチーマーは、時短もできて簡単にいろいろな料理ができる器具として人気が高くなっています。調理器具として定番化しつつあります。しかし、どのように使ったらよいのか分からず、まだ使ったことがないという人もいますよね。
シリコンスチーマーはどのように使うと良いのでしょうか?いろいろな材料別の蒸し時間やおすすめ料理についてご紹介します。
シリコンスチーマーの使い方
シリコンスチーマーは、「シリコン」でできている容器です。熱に強いので、電子レンジやオーブンで調理ができる優れものです。2008年に「ルクエ スチームケース」が販売されるようになってシリコンスチーマーが大人気となりました。今はいろいろな大きさ、種類があり、100均でもあるくらいです。シリコンスリーマーはどのような使い方ができるのでしょうか?
火を使わない料理
通常は蒸す、ゆでるという調理方法は鍋と火を使わなければできないものでした。しかし、シリコンスチーマーは電子レンジさえあれば、固い野菜、肉や魚などに火を通すことができるのです。
ゆでるよりも時短になりますし、お湯に栄養分が溶け出す心配もないので、素材そのままの味を楽しむことができますし、栄養も満点です。いろいろなアレンジ料理を作ることもできますし、下ごしらえとしても活用できます。おかずだけでなく、蒸しパンやケーキのようなお菓子作りだってできるのです。
そのまま食卓に出す
シリコンスチーマーはカラフルでおしゃれなデザインで作られているものが多くなります。ですので、シリコンスチーマーで調理したまま、食卓に出しても華やかです。お皿を用意しなくても良いですし、盛り付ける時間も必要ありません。洗い物も少なくなるので、時短になります。主婦や一人暮らしの人の強い味方になってくれるです。
材料別の蒸し時間
シリコンスチーマーは簡単に調理ができますが、食材によって調理時間の目安は変わってきます。材料別に電子レンジでの蒸し時間や料理方法を見てみましょう。500Wの電子レンジを目安にしています。
鶏肉
鶏もも肉 1枚 5~10分
鶏むね肉 1枚 5~10分
大きさや厚みによって、火の通り具合が違うので、最初は5分くらいで様子を見て、それからまた時間を増やすようにしてみましょう。あまり火を通しすぎると硬くなってしまいます。料理酒を大さじ1杯加えてから加熱すると、ふっくら仕上がります。
鶏肉の照り焼き風
材料
- 鶏もも肉 1枚
- 醤油 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- 水 大さじ2
作り方
- シリコンスチーマーに全ての調味料を入れて混ぜて、鶏肉を入れます。
- レンジで5分加熱します。いったん取り出して、裏返して5分加熱します。これで火が通っていなければ、また3分くらい温めます。
- 火が通っていれば出来上がりです。切り分けて盛り付けましょう。
調味料の分量も覚えやすくて、簡単です。定番の美味しさが簡単に食べられますよ。
じゃがいも
皮つきのまま 8~10分
料理の下茹で 3~5分
1個丸ごとだと時間がかかりますし、料理の下ゆでならば、加熱時間は少しですみます。水を50ccほど入れると、熱が入りやすいですし、硬くなるのを防げます。
ポテトのチーズ蒸し
材料
- じゃがいも 3~4個
- 玉ねぎ 1/2個
- スライスチーズ 2枚
- 塩 小さじ1/2
- ブラックペッパー 適量
作り方
- じゃがいもと玉ねぎは薄切りにします。
- 初めにじゃがいもだけをシリコンスチーマーに並べます。
- 蓋をして、3分加熱して、塩をふりかけて良く混ぜます。
- じゃがいもの上に玉ねぎを乗せて、さらにスライスチーズも載せます。2分30秒加熱します。
- 蓋をすぐに開けずに、しばらく蒸らします。食べる直前に好みでブラックペッパーをかけましょう。
シンプルですが、トロトロのチーズとほくほくのじゃがいもが良く合いますよ。
ブロッコリー
房を切り分けて、2~3分
ゆでるよりも簡単で、栄養が逃げ出さないのでおすすめです。硬さは好みがあると思うので、調節をするようにしてみて下さい。
鶏ひき肉とブロッコリーの蒸し煮
材料
- 鶏ひき肉 150g
- ブロッコリー 100g
- しょうが 10g
- 酒 小さじ2
- 醤油 小さじ1
- だし醤油 小さじ2
- 白ごま 小さじ1
作り方
- みじん切りをしたしょうが、酒、醤油、だし醤油を混ぜ合わせます。そこに鶏ひき肉を入れて30分程度味をしみこませます。
- ブロッコリーは房に切り分けて、茎も薄くカットします。
- シリコンスチーマーに、ブロッコリーを並べます。その上にひき肉を乗せます。漬け込んでいた調味料もそのまま入れます。
- 蓋をして2分~2分30秒加熱します。
- 一度取り出して、混ぜ合わせます。ここで味を調えましょう。
- もう一度蓋をして、2分加熱します。
- 白ごまをふりかけてできあがりです。
しょうがの風味があり、漬け込んだ鶏肉とブロッコリーで、ご飯が進みます。
かぼちゃ
かぼちゃから種とわたをとって、一口大くらいの大きさにします。1/4個分で約6~8分くらいです。水を少し入れてから加熱するようにしましょう。
そのまま温野菜として食べても良いですし、料理の下茹でとしても味が染み込みやすくなるので便利です。
かぼちゃの煮物
材料
- かぼちゃ 一口大に切って10個位
- 水 1/2カップ
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
作り方
- かぼちゃは一口大に切って、皮が硬い場合には、ところどころむいておきましょう。
- 水と調味料をシリコンスチーマーに入れて、1分加熱します。
- かぼちゃを皮を下に向けて加えて、7分加熱します。
- 蓋をしたまま、しばらく蒸します。味がしみこんだらできあがりです。
難しそうなイメージがあるかぼちゃの煮物。でも、シリコンスチーマーを使えば、簡単に煮崩れすることもなく、時短調理できます。ほっくりと美味しく食べられますよ。
さつまいも
丸ごと 5~6分プラス2~3分蒸らす
竹串がすっと入れば大丈夫です。ふかしいもとして、そのままおやつになります。
ヘルシー大学芋もどき
材料
- さつまいも 大1/2本
- 砂糖 大さじ1
- しょうゆ 小さじ2
- 黒ごま 適量
作り方
- さつまいもは1.5mmくらいの輪切りにし、4等分にしてから水にさらします。
- 軽く水気を切って、シリコンスチーマーに並べます。砂糖、醤油も一緒に入れて全体に馴染ませます。
- 蓋をしてレンジで3分加熱します。
- 竹串がすっと入るくらい柔らかくなっていれば大丈夫です。硬いようであれば追加で加熱します。
- たれを全体的にからめて、好みで黒ゴマをふりかければできあがりです。
ほくほくとした大学芋風のおやつが簡単にできます。揚げていないのでヘルシーです。
キャベツ
ざく切り 2~3分
粗めの千切り 1~1分30秒
キャベツはすぐに柔らかくなります。硬めが好きな人は加熱のし過ぎに注意しましょう。甘みが増して美味しく食べられます。
豚とキャベツの重ね蒸し
材料
- 豚バラ薄切り 150g
- キャベツ 1/6個
- もやし 1/2袋
- 塩コショウ 少々
作り方
- キャベツはざく切り、豚肉は一口大に切っておきます。
- シリコンスチーマーに、キャベツ、もやし、豚肉の順番で2回重ねていきます。豚肉の上には、塩コショウをしておきます。
- 蓋をして5分加熱します。
- 豚肉に火が通っていればできあがりです。
つけだれは、好みでいろいろなアレンジができます。さっぱり食べたい時にはポン酢やドレッシング、がっつりと食べたい時には焼肉のたれが良いですよ。豚肉の脂で、野菜のうま味も増して、ボリュームのあるおかずになります。
パスタ
- 1.8mmのパスタ80gを半分に折って、シリコンスチーマーに入れます。
- 水をパスタが浸るくらい入れて、塩を小さじ1/2入れて、9分加熱します。
- ザルで水気を切って好みのソースなどでアレンジします。
鍋にたっぷりのお湯でゆでるのが普通ですが、シリコンスチーマーを使えば、パスタも少ない水でゆでることができるのです。パスタの太さによって、時間は変わります。
ナスのボロネーゼパスタ
材料
- パスタ(1.6mm) 100g
- ナス 小2本
- 豚ひき肉 45g
- ケチャップ 大さじ2
- オイスターソース 大さじ1
- 塩コショウ 少々
作り方
- シリコンスチーマーに半分に折ったパスタを入れます。パスタが浸るくらいまで水を入れて600Wで4分加熱します。
- ナスを乱切りに切ります。
- 1のパスタができたら、水を切ります。パスタの上にナスとひき肉を乗せます。
- 塩コショウをして、ケチャップ、オイスターソースをかけます。3分加熱します。
- 全体を混ぜ合わせて、さらに2分半加熱します。
ボロネーゼが鍋もフライパンもいらず、シリコンスチーマーだけでできてしまうという、簡単料理です。一人暮らしの方や簡単なランチにおすすめです。
シリコンスチーマーを使う時の注意点
とても便利で使いやすいシリコンスチーマーですが、注意することもあります。注意点も知っておきましょう。
加熱時間
上で材料別の加熱時間についてご案内しましたが、あくまでも目安となります。それぞれの電子レンジによっても、くせがあるので仕上がりが異なってきます。同じ野菜だったとしても、品種や季節によっても加熱時間が変わってきます。最初は短めの時間で設定して、いろいろと試しながら調節していくと良いですよ。
食材の大きさ
食材の大きさが不揃いだと、火の通り方がバラバラになるので、ムラができてしまいます。均一にするためには、食材の大きさを同じくらいにしましょう。何種類かの食材を一度に加熱する時には、火の通り具合に合わせて大きさを変えるようにします。火が通りやすいものは大きめに、火が通りにくいものは小さめに切っておきましょう。
においがつきやすい
玉ねぎやニンニク、カレーなどの強い臭いの食品を調理した後は、シリコンスチーマーに臭いが残りやすくなってしまいます。臭いが気になる時には、熱湯にお酢と重曹を入れておくと良いでしょう。
油が残りやすい
お肉料理のように油が出る料理をした後には、シリコンスチーマーがぬるぬるとしやすくなってしまいます。油分が残りやすいので、洗う時には最初にキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗剤で洗うと取れやすくなります。
シリコンスチーマーで美味しく簡単調理をしよう
シリコンスチーマーは、電子レンジで加熱するだけで、簡単に蒸したりゆでたりする料理ができてしまう調理器具です。鍋やフライパンも必要ありませんし、時間も短くてすむのです。食材の味を活かすこともできます。
目安の時間は野菜やお肉の種類や量によって違います。参考にして少しずつ微調整を加えると良いですよ。シリコンスチーマーは蒸す、ゆでるという下準備に使えるのはもちろん、そのまま調味料を加えて調理をすれば、「料理」として食卓に並べることができるのも嬉しいところです。
シリコンスチーマーを使えば、料理のレパートリーも増えますし、時短にもなります。いろいろなアレンジをして楽しんでみて下さいね。