圧力鍋の仕組みが気になる!
圧力鍋は、現在において一家に一台あってもおかしくはないぐらい、今や当たり前の調理器具になっていますよね。
そもそも圧力鍋は、なぜ他の鍋よりも優れているのか皆さんはご存知でしょうか。
圧力鍋の構造は、知れば面白いだけでなく、食材をどう時短調理しているのかの答え合わせにもなるので、知っておいても損はありません。
そこで今回は気になる圧力鍋の原理について、誰でも分かるように簡単に説明していきたいと思います。
そもそも圧力鍋って何なの?
今や家庭にもある圧力鍋とは、1679年ごろにフランスの物理学者である、ドニ・ババンの発明によって生まれた調理器具です。
その当時は登山用の調理器具として使用されていたのですが、気圧の低い場所でも食材をより高温で調理できるようにと考えられて発明されたのが、圧力鍋の原点と言えますね。
これぞ人間の知恵と言えますが、圧力鍋が実際に家庭用として発売されたのは、1953年の今のティファールからであり、私たちが身近に使えるようになったのは、そこまで古くはないのです。
また、圧力鍋を一言で説明すると、「密閉して調理するための道具」であり、これは最近では国内炊飯器でも人気の高い圧力釜と似ています。
日本に圧力鍋が普及した理由としては、日本人が主食としていた玄米を、より食べやすく、より身近なものにできるという圧力釜の魅力が背景に大きく関係していました。
こんな感じで、人間の知恵で生まれた圧力鍋ですが、圧力を使う調理器具だからと言って、当然ながら危険な調理器具というわけではなく、きちんとした仕組みとメカニズムから商品化されています。
誰でも分かる圧力鍋の仕組みと時短になる理由とは?
圧力鍋でプロの料理を家庭で作っているという方も多いかと思いますが、それには、圧力鍋の構造とメカニズムに理由があります。
圧力鍋の構造はどうなっているのか
圧力鍋には、まず通常の鍋と違ってフタの部分に調圧弁が付いているのが特徴です。
この調圧弁は、圧力が上がるにつれて、中の蒸気によって上がる構造になっており、ここから中の蒸気が外に排出されるようになっています。
また、圧力鍋には、安全弁というもうひとつの弁がついており、調圧弁による圧力の急上昇を予防し、爆発の危険を防いでくれるので安心です。
圧力鍋でどうして時短調理ができるのか
普通であれば、お湯が沸騰する温度は100℃であるのは、誰もが知っている常識かと思います。
これは、水⇒お湯⇒蒸気になるための温度が100℃ということであり、そこからいくら加熱しても100度を超えることはありません。
しかし、この沸点=100℃というのは、圧力によって変わってくるのです。
まず圧力鍋の場合は、お湯⇒蒸気に変化しても圧力をかけて密閉されているため、蒸気が逃げることはありません。
この蒸気は、100℃まで沸騰したお湯と一緒に閉じ込められる上、圧力鍋の中では普通の鍋にフタをしたときとは違い、非常に勢いよく蒸気に含まれた分子が中で分散されていきます。
この仕組みによって何が起こるかというと、通常の鍋であれば100℃を越えられないところを、圧力をさらにかけることで、なんと120℃付近まで温度を急上昇させることができるというわけなのです。
結果、調理する温度が120℃と高い分、より短い時間で調理することが可能となります。
こんな感じで圧力鍋は、時短調理に特におすすめできるわけですが、時短することで、調理に以下のようなメリットを生むことができるのも事実です。
- 野菜、肉、魚を短い加熱時間で調理できるから栄養価もアップ!
- 固い肉を一気に柔らかくして食べやすくする
- 小さい骨のある魚を調理すると、骨まで柔らかくなるので、骨抜きのような面倒な料理の手間もかからない
- 圧力鍋で野菜、肉、魚を時短調理することで、食材本来の甘みや香りを引き立たせ、美味しくヘルシーに調理することができる。
仕組みが分かれば使いたくなる!?圧力鍋の凄い魅力
これまで圧力鍋の仕組みや原点について簡単にお話しましたが、これは知っておかないと特に女性は「爆発してしまうのでは?」のような不安を抱きやすく、使う機会もどんどん減っていってしまいます。
しかし、仕組みは意外にも単純でシンプルなものなので、その圧力鍋の説明書通り従えば、何の使用に関しても、問題が起きる心配はありません。
圧力鍋のような思いつきそうで、思いつかなかった調理器具を使いこなすためにも、基本的な使い方を覚え、定期的にしっかりとメンテナンス行っておくこが重要となってくるのです。
ただし、圧力鍋は圧力をかけて使うものであるため、通常の鍋調理のように途中で味見ができないという欠点も挙げられます
そんな圧力鍋を未だに1度も使ったことがないという方や、未だに購入できていないという方は、是非一度チェックして、仕組みによる時短調理を自分で実践してみて下さいね。